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こんな場面で困っていないか
突然の夕立で、普通の折りたたみ傘だと開閉に手間取ってしまった経験がある人は多いと思う。片手に荷物を持ったまま傘を開こうとしてうまく開かず濡れてしまった、電車に乗り込む直前に傘をたたむのに手間取り、後ろの人を待たせてしまった、という場面を思い浮かべる人もいるだろう。手動式の折りたたみ傘は開閉のたびに両手を使う必要があり、荷物が多い通勤・通学や子供と手をつないでいる場面では扱いにくい。
自動開閉タイプの折りたたみ傘なら、ボタンを押すだけで傘が開くため、こうした場面での手間を減らせる。開くときはボタンを押すだけだが、閉じるときは、骨が縮んだあとに手で中棒を押し込む作りの商品がある。KIZAWAのように、閉じる途中で手を離しても中棒が飛び出しにくい「セーフティシャフト」を載せたモデルもある(KIZAWAの商品ページより)。ただしAmazonで「折りたたみ傘 自動開閉」と検索すると非常に多くの商品が出てきて、仕様を読み比べないと、自分の使い方に合うかは分かりにくい。今回は、商品ページとメーカー公式ページで確認できた仕様と注意書き、レビューに書かれていた声をもとに、日常使いで自動開閉を重視したい人向けに、傾向の異なる4つの商品を比べる。なお、仕様の記載は商品ごとに確認できた範囲が違うため、表と本文では「確認できなかった」項目をそのまま書いている。

この記事が向いていない人
ゴルフ傘や長傘級の大きさを求める人には、この記事で紹介する折りたたみの自動開閉タイプは物足りない場合がある。自動開閉の機構を備えるぶん、手動式の傘と比べて重量が増えたり、収納時にやや太くなったりする傾向があるためだ。また、日傘としての遮光性・遮熱性を最優先したい人は、後述する商品の一部が晴雨兼用ではあるものの、雨の日の使い勝手を中心に選ぶ本記事の趣旨とは軸が違うので、日傘専用の比較を見たほうがいい。強風や台風の中で使える傘を探している人も、この記事の対象ではない。KIZAWAの商品ページには、強風時は破損する恐れがあるため使用しないよう注意書きがある。
選ぶときに見るべき基準
商品ページの注意書き。自動開閉の折りたたみ傘は、強風時の使用を避けるよう書かれている商品がある。購入前に、使用上の注意を読んでおくと、思っていた使い方とのずれを防げる。
骨の素材と構造。骨の本数や素材は、販売ページによって記載が分かれる商品もある。商品ページの表記を確認しておきたい。
自動開閉の機構がどこまで長持ちするか。自動開閉はワンタッチで便利な反面、内部にバネやボタンの機構を抱えているため、手動式の傘より構造がデリケートになりやすい。実際に使った人のレビューで「何年使えたか」「壊れ方はどんなものだったか」を確認しておくと、購入後のはずれを減らせる。
折りたたんだときの重さと太さ。自動開閉の機構が入る分、手動式より重量・収納サイズが大きくなりやすい。毎日カバンに入れて持ち歩くのか、車や職場に置いておく予備として使うのかで、重視すべき優先順位は変わってくる。
比較表
| 商品名 | 骨・構造など | 特徴 |
|---|---|---|
| KIZAWA 超軽量カーボン傘 自動開閉(親骨53cm) | 6本骨・骨にカーボンを使用・親骨53cm・直径94cm・収納時27.5cm・本体約221〜236g(Amazon商品ページ、KIZAWA株式会社の記載) | 自動開閉でありながら軽さをうたう。晴雨兼用で、遮光率100%・撥水5級の記載がある。強風時は使用しないよう注意書きがある |
| Amazonベーシック 自動開閉折りたたみ傘 | 通風孔付き・収納時約11インチ(約28cm)(米国amazon.comの同商品ページの記載) | 日本語ページでは構造の詳細を確認できず、サイズと構造は購入前に確認したいモデル |
| KONCIWA 形状記憶 自動開閉折りたたみ傘(MFU3S系) | 8本骨・直径約100cm・弧長約110cm・約260g・防錆加工の骨(KONCIWA公式) | 形状安定加工で「3秒でたためる」とうたう。反射テープ付きで、大判ながらたたみやすさを重視したモデル |
| PARACHASE 自動開閉 大判(弧長140cm) | 骨の素材・本数は販売ページ間で記載が分かれ、確認できず | 大判サイズで、濡れにくさを重視したモデル |
※仕様は変更される可能性がある。購入前に販売ページで最新の情報を確認してほしい。KIZAWAの数値はAmazon商品ページ(製造元KIZAWA株式会社)の記載による。KONCIWAの数値は、公式サイトの「MFU3S」ページによるもので、Amazonの該当ページは商品名で「3秒でたためる」「形状記憶」「広幅100cm」「軽量260g」「反射テープ付き」と書かれているが、商品名が8〜12本骨の複数種にまたがる表記で、リンク先で選べるモデルによって寸法や重さが異なる可能性がある(表の数値は公式の8本骨モデルのもの。公式は8本骨)。同一モデルの型番までは確認できなかった。Amazonベーシックの通風孔・収納時サイズは米国amazon.comの同商品ページによる。
商品ごとの解説
KIZAWAの超軽量カーボン傘(自動開閉・親骨53cm)は、自動開閉の傘は重くなりやすいという悩みに向けて、骨にカーボンを使って軽さをうたうモデルだ。商品ページによると、本体は約221〜236g、収納時は27.5cm、親骨53cmの6本骨で、閉じる途中で手を離しても中棒が飛び出しにくいセーフティシャフトを載せている。生地は撥水5級と遮光率100%が記載された晴雨兼用で、商品名は日傘として売られているが、雨傘としても使える作りだ。ただし直径は94cmで、大判の傘ほどの広さはない。また、商品ページには「強風時は破損する恐れがありますので使用しないで下さい」と書かれていて、風の強い日は避けたい。今回はこのモデルについて、レビューの内容までは確認できなかった。毎日カバンに入れて持ち歩くので軽さを優先したい人、自動開閉を試してみたい人に向いている。
Amazonベーシックの自動開閉折りたたみ傘は、今回の4つのうち、日本語の商品ページでは構造やサイズの詳細を確認できなかったモデルだ。米国のamazon.comの同商品ページには、通風孔付き、収納時約11インチ(約28cm)、フレームはスチール系と書かれている。「八角形」「ダブルキャノピー」といった紹介を見かけることもあるが、確認できた範囲では裏づけが取れていない。レビューでは「生地がしっかりしていて防水性が良い」「ワンタッチの開閉がスムーズ」という声がある一方、「届いた個体がすぐに壊れた」という初期不良らしき報告や、「毎日カバンに入れて持ち歩くには重く、たたんでも太くてかさばる」という携帯性への不満も見られた。届いたら室内で数回開閉して動作を確認しておくと、初期不良を早めに見つけられる。購入前に、商品ページのサイズと構造の記載を自分で確認したうえで選びたい人に向いている。
KONCIWAの形状記憶タイプは、形状安定加工で「3秒でたためる」とうたう自動開閉傘だ。公式サイトのMFU3Sのページによると、8本骨で、直径約100cm、弧長約110cmと大きめのサイズながら、重さは約260g。骨には防錆加工を施した高強度素材を使い、耐風性をうたっているが、強風時の使用についての注意書きは確認できていないため、強風の日は使わない前提で考えたい。反射テープ付きで、夜道での視認性に配慮した作りだ。90日間の初期不良・故障交換の保証が公式ストアの記載にあるが、Amazonで購入した場合に同じ保証が付くかは確認できていない。一方で、Amazonの商品ページは商品名に8〜12本骨と幅があり、公式ページの型番と同じモデルかどうかまでは確認できなかった。ここで挙げた寸法・重さは公式の8本骨モデルのものなので、購入前に商品ページで選んだモデルの骨の本数と仕様を見ておきたい。今回はこのモデルについてもレビューの内容までは確認できなかった。濡れた傘をたたむ手間を減らしたい人、大きめのサイズを軽い重さで持ちたい人に向いている。
PARACHASEの自動開閉傘は、弧長140cmと紹介される大判サイズで、通勤時に濡れる範囲を減らしたい人向けのモデルだ。骨の素材と本数は、販売ページによって記載が分かれていて、今回は確認できなかった。レビューでは「大きくて濡れにくい」「2年以上使っても壊れず丈夫」という耐久面の声がある一方、「開くときのバネの力が強く、開閉音が大きい」「本体がやや重い」という声もあった。電車の乗り降りなど周囲に人がいる場面では、開く音の大きさが気になる可能性がある。大きめのサイズで濡れにくさを優先したい人、頻繁に電車を利用しない人に向いている。
レビューで多かった不満と、その対処
今回レビューを確認できたのはAmazonベーシックとPARACHASEの2商品で、その範囲で見られた不満は次の3点だった。KIZAWAとKONCIWAのレビューは確認できていないため、ここには含めていない。
ひとつは、届いた個体の初期不良への不満だった。Amazonベーシックでは「届いた個体がすぐに壊れた」という声がある。自動開閉はバネやボタンの機構を抱えるぶん、構造が手動式より複雑になりやすい。届いたらすぐに数回開閉して動作を確認し、初期不良かどうかをまず切り分けたほうがいい。
もうひとつは、開閉時の重さや音についての不満だった。PARACHASEのように、バネの力が強く開閉音が大きいという声が出ている商品がある。電車内や早朝・深夜など周囲への配慮が必要な場面で使う機会が多い人は、レビューで音の大きさに触れているかどうかを事前に確認しておくと選びやすい。
携帯性については、Amazonベーシックで「たたんでも太くてかさばる」という声があった。自動開閉の機構が入る分、手動式より収納サイズが大きくなるのはある程度避けられない。普段使うカバンのポケットに実際に入るサイズかどうかを、購入前に収納時のサイズ表記で確認しておいたほうがいい。
状況別のおすすめ
毎日持ち歩くので軽さを優先したいなら、本体約221〜236gとされるKIZAWAの超軽量カーボン傘が候補になる。大きめのサイズで、メーカーが「3秒でたためる」とうたうたたみやすさも重視したいならKONCIWAの形状記憶タイプが向いている。通勤で濡れる範囲を減らしたい、さらに大きいサイズを優先したいならPARACHASEの自動開閉傘を検討できる。Amazonベーシックの自動開閉折りたたみ傘は、構造とサイズを商品ページで確認できた人が選ぶ形になる。KIZAWAのように、注意書きで強風時の使用を控えるよう書かれている商品がある。強風が予想される日は無理に使わず、商品ページの注意書きを確認したうえで判断したい。
買ったあと、最初にやること
届いたらまず室内で数回開閉を試して、自動開閉の動作に引っかかりがないかを確認しましょう。屋外で初めて使う前に動作確認をしておくと、初期不良を早い段階で見つけられる。次に、たたんだ状態でいつも使うカバンやリュックに実際に収まるかも確かめておいたほうがいい。最後に、商品に付いている使用上の注意を読み、強風や大雨での使用についてどう書かれているかを確認しておく。

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